MANUFACTURING SYSTEM ARCHITECTURE
製造業システム全体構成図
PLM・SAP S/4HANA・MES・SCMを、製品名ではなく業務責任とデータの流れでつなぎます。
ECMとSCMを、クローズドループでつなぐ。
製造業では、設計変更から製造、品質、再設計までを循環させて初めて、供給力と品質が持続的に改善します。PLM、SAP、MES、SCMを一方向の連携で終わらせず、現場と経営をつなぐデータ基盤として設計します。まず、どの業務を担い、どのデータを、いつ連携するかを明確にします。
全体構成
経営・計画S&OP/SAP IBP/SAC/経営KPI
設計・開発CAD/PLM/E-BOM/設計変更
企業基幹:SAP S/4HANASD・PP・MM・QM・CO・PM・EWM・aATP
製造実行MES/設備・IoT/作業実績/品質
社外サプライチェーン仕入先 → 倉庫・物流 → 顧客
横断基盤品目・BOM・取引先マスタ/データガバナンス/API・BTP・連携監視
6つの主要データフロー
1
需要・受注 → 需給・供給計画
需要・受注 → 需給・供給計画
2
設計変更・E-BOM → M-BOM・調達影響
設計変更・E-BOM → M-BOM・調達影響
3
生産計画 → MES・作業指示
生産計画 → MES・作業指示
4
実績・品質 → ERP・原価・改善
実績・品質 → ERP・原価・改善
5
在庫・能力 → ATP・納期回答
在庫・能力 → ATP・納期回答
6
売上・原価・在庫 → 経営KPI
売上・原価・在庫 → 経営KPI
境界で決めること
| 判断対象 | 責任分界で確認すること |
|---|---|
| E-BOM/M-BOM | 変換責任、改訂番号、適用日、仕掛品への影響 |
| 計画/製造実行 | 計画粒度、再計画条件、実績確定タイミング |
| 在庫/納期回答 | 引当ルール、能力制約、例外時の判断者 |
| 品質/出荷 | 検査結果、保留・解除、トレーサビリティ |
| 原価/現場実績 | 工数・材料・ロスの収集単位、差異分析責任 |
| マスタ/連携 | 正本、変更承認、エラー監視、再送責任 |
実装時の落とし穴
- 製品名から入り、業務上の正本と判断責任が決まっていない
- E-BOMからM-BOMへの変換を単純なデータコピーとして扱う
- 月次計画と日々の現場差異をつなぐ再計画ルールがない
- マスタ品質を移行直前の課題にしてしまう
- 連携失敗・保留・差戻し時の運用を決めていない
自社の分断箇所を特定する
現在の構成図、主要マスタ、設計変更・需給・生産の流れから、優先確認点を整理します。